【Suzumushi本人の楽曲解説】Correct piece -運命の人はすぐそこにいる-

こんにちは!
Suzumushi ボーカルのうおずみです。

いつも応援してくださりありがとうございます。


4/13に新しいシングル"Correct piece"が配信限定リリースされました!


今日は、この楽曲の制作背景やこの曲に対する想いを語ってみようと思います。

タイトルの意味

Correct ... 「正しい」

piece ...「部品」

パズルがピタッと完成する「正しいピース」という意味です。
心に空いた穴をぴったり埋めてくれる、"運命の人"の比喩としてこのタイトルをつけました。


今回の曲はタイトルから思いつきました。

去年まではドラムはサポートメンバーを入れて、4人+サポートメンバーで活動していたSuzumushiでしたが、
1月からはKouki が正規ドラマーとしてSuzumushiに加入しました。


正直、Suzumushiはずっと正規ドラムを探してたんですよね。
けど、技術があってメンバーと相性も良くてなおかつこのバンドに所属してやっていこう!という意気込みがある人ってなかなかいなくて。

だから、Koukiくんが入ってきてくれて、
「ああ...Suzumushiにずっと空いていたポストにぴったりハマる人がついに現れた...!」
って思ったんです。


2月ごろから「現メンバーになって最初の音源を早めに作っちゃおう」という話になりました。
アルバム曲ではなくシングルとして出すので、どう考えてもSuzumushiの2022年の推し曲となるような、名作を作ろう、と。

これまでの推し曲は

2019年「受信」
2020年「ピアスの穴」
2021年「ノーメイク」

と来ているので、これらを超えるものを作らねば...と、
私は2月末あたりから頭を捻り始めました。


そこで浮かんだのが、「この先2度とない"現メンバー初"だからこそできる曲をやりたい」という発想。
SuzumushiにとってのCorrect pieceはKoukiくんだったわけです。

しかし、もっとバンドとして成長していきたかったから、できるだけたくさんの人に共感される曲にしたい。
だからバンド内の個人的な物語に納めたくありませんでした。

だから、「ぴったりな人が現れた」という状況を思いっきり恋愛に脚色することにしました。
そうすればたくさんの人に共感してもらえるはず。

歌詞のこだわり

有名アニメソングのオマージュ

1番ラップ部分の歌詞


たとえ道端職場電車アプリの中僕の中

って、何かのアニソンのフレーズに似ていると思いませんか?

そう、"めざせポケモンマスター"の歌い出しの


たとえ火の中水の中草の中森の中

のオマージュなんです。気づいた人どれくらいいるかな笑

恋人探しに目を光らせている主人公をコミカルに描いてみました。


"あいみょん" からインスピレーションを拝借

さらに1番ラップ部分の歌詞


裸の心口ずさんだ 「刺さる〜!」って笑ったいつの日やら

ここでいう"裸の心"とは、あいみょんの有名曲のあれのことです。

裸の心の歌い出しは


「いったいこのままいつまで 1人でいるつもりだろう
だんだん自分を憎んだり 誰かを羨んだり」

ですね。

もう卑屈になっていた自分を卒業して、
火の中水の中草の中森の中、素敵な人を探し回って、
やっと見つけたのが、きみ!!!

なんです。


リップが色褪せる理由

1番のAメロで

誰かのために塗ったリップ ラーメン食べて色褪せてく

とあり、曲のラストでは


きみのために塗ったリップ きっとすぐに色褪せてく

と、対比にしました。

リップが色褪せていく理由が、曲の序盤と終盤では大きく違います。


きみのために塗ったリップがなぜ色褪せるのかはロマンチックなご想像にお任せします。笑


サビでは敢えて使い古された表現を

実はサビの

ああこのまま手を繋いで

のパートは
一番最後に生まれました。
(もともとのサビは「片方のイヤフォン見つけたみたいに〜」のパートでした)

しかし、メンバーからの意見で
うおずみの声の良さは、早口で言葉が詰まっている曲が歌えることもそうだけど、伸びやかに歌えるところでもある。だからその要素が両方欲しい


と言われました。(的確すぎる...)

なので、サビで伸びやかパートを後からくっつけたわけです。

ラップのパートでこれまで散々固有名詞やらコミカルな表現やらを使ってきたので
サビではみんなの耳に馴染みのある、Jポップで使い古された表現を使いたいなと思いました。

令和4年ならではの表現を

ギターソロあとの落ちサビの歌詞について。


片方のイヤフォンを見つけたみたいに


ワイヤレスイヤフォンが普及したのはここ最近の話ですよね。


イヤフォンが線でつながっていなくても聴けるようになったからこそ、片方だけなくしちゃうみたいなことが起こる。
だからこそ、探してた片方が見つかるとめちゃくちゃ嬉しかったりしますよね。

その感じを、「運命の人と出会った喜び」に喩えてみました。


けれど逆に、有線イヤフォンが主流だった時代は
「きみとイヤフォンを半分ごして、顔と肩が近くなって、ドキドキしちゃう」
みたいなドラマも生まれていたわけです。
おもしろい。

平井堅の"片方ずつのイヤフォン"っていう曲もあるくらいだしね。


私、一昔前の曲でその時の世相が反映されているものがノスタルジーで好きなんですよね。

RIP SLYMEの"楽園ベイベー"では


TEL 片手持って待ってる いつになったってならないベルを

とあり、交換していたのはLINEではなく電話番号だった。
だからこそ、Correct pieceでは

デートしたい返事に期待
「いいよ」ってLINE来てハイに

と"LINE"という単語を入れたかった。

"インスタ"も"スタバの新作"も全部そう。

令和4年というこの時代の世相を後の時代に残せるような名曲になればいいなという思いを込めました。

アレンジのこだわり

ハンドクラップの回数

サビに手拍子の音が入ってます。

「ずっとずっとずっと〜」 👏👏
「待ち望んでた〜」👏👏

って感じで。

これ、最初は「待ち望んでた」の後には手拍子入れてなかったんですけど、後で付け足しました。
それには明確な理由があります。

ライブで、みんなにハンドクラップをやってほしいんですよね。

けど、Suzumushiがもともと好きで曲もめちゃめちゃ予習してくれるような人はどこで手拍子が入るかがわかると思うんですけど、
この先フェスに出演するようになって、Suzumushiが初見の人にも一緒に手拍子をやって欲しいんです。

だから、「ずっとずっとずっと〜」で入り損ねても、「待ち望んでた〜」でもう一度チャンスがあるので、一緒にやってもらえるように。


Suzumushiの目標は、毎年夏に開催される日本最大級のフェス
「ROCK IN JAPAN FES.」の一番大きいステージ(約6万人)でライブをすること。

だからこそ、今からフェスを意識した楽曲を作っていきたいなと思っていました。


コールアンドレスポンス

これは私が絶対やってみたかったことの一つですね笑

2021年暮れのワンマンライブあたりから、「神様じゃなかった」のライブバージョンでメンバー全員でライミング(ラップの韻を踏んでいる部分に声を重ねること)をやり始めました。

そのライブアレンジが、私としてはとっても気に入っていて。
みんなで声を出すとこんなにも一体感が生まれるのか!と。

あと、コロナが落ち着いてお客さんが声を出せるようになったら、みんなで一つになりたいな!


ストリングス

今回、生のバイオリンの音を入れていただいています。
演奏してくれたのは、大森麻貴ちゃんというバイオリニストさんです!

うおずみと同い年で、元同じ職場だったことがきっかけで今回演奏していただけました。

プロのバイオリニストとして現役でばりばり活躍されているすごい方なんですよ...!
(彼女のSNSから名古屋での公演のフライヤーを引用させていただきます!プロフィールも読んでみて...まじですごい実績を持ってる方なので!)


(ちなみにうおずみはこの公演観に行きます。楽しみ。)

ストリングスが入ったことにより、サウンドが分厚くなり、
より大衆向けJポップ感が増しました。

サビの、主人公の幸福感も表現してくれている感じがとっても気に入っています!

特に後半で
「You are my correct piece」とBボーイっぽくラップでコール&レスポンスしているのに、
サウンドはストリングスありの大衆Jポップ、っていうアンバランス感もこの曲でしか表現できないことだなって思って、ほくほくしてます。


麻貴ちゃんは友達としても大好きであり、かつ違うジャンルとはいえど同じ音楽のフィールドで活躍している人としてとても尊敬しているので、今回一緒に作品作りで関わってもらえてとっても嬉しかったです。


ジャケット

前回「サワーキャンディ」というアルバムでジャケットを担当してくれた、
みこ さんが今回も担当してくれました!

みこさんはただただイラストを描くという方ではなく、
打ち合わせの時にこの楽曲の世界観や背景を細かくヒアリングした上でいつも仕上げてくださいます。
そこが本当に信頼ポイントです...!


打ち合わせでちょっと面白かった話があるんですけど、
テレビ通話でみこさん、私、Naomichiくん、Hisayaくんの4人で喋っていました。

みこさんが


「確認なんですけど、この最後の歌詞の感じをみると、この後2人の夜のお楽しみの時間が始まるという認識で合ってますか...?」


と聞いてくださったのに対して、Hisayaくんが

「そうです!この後やったるぞーって感じです!」

って言ってて、
せっかくみこさんがアレをオブラートに包んでくれたのに、ストレートな表現すなwww
って笑っちゃいました。

沢山の人に愛される楽曲になりますように

いろいろ、作曲者視点で色々描いちゃいましたが、
メンバーそれぞれも自分の楽器パートでの細かいこだわりもたくさんあると思います。
そんな話は、彼らの発信やら、ライブ会場で話しかけて聞いてみるなり、してもらえたらいいなーなんて思ってます!


楽曲解説って、いろんな意見があると思います。
「皆まで言うなよ」「リスナーの想像に任せて欲しい」って意見もあるのはわかります。

ただ、私は楽曲の背景を知った上で聴いたりするのがすごく大好きなタイプなので
(昔NHKでやってた「亀田音楽専門学校」とか大好きだった)
きっと同じ人もいるだろうと思って、
うんちくを好き勝手語らせてもらいました。

はい、ただのしゃべりたがりです。笑


需要があれば今後も他の曲でやってみたいな!!


と言うわけでNEWシングル"Correct piece"は各種配信サービスで配信中です!


ぜひたくさん聴いて、ライブで一緒にハンドクラップしようね!!!

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ライター紹介
【Suzumushi本人の楽曲解説】Correct piece -運命の人はすぐそこにいる-
うおずみ

バンド「Suzumushi」ボーカル1992年生まれ、名古屋在住。
幼少期からピアノを習い、学生時代は吹奏楽部でクラリネットを担当。
大学1年の時からメジャーデビューを目指しバンド活動を本格始動し、この頃から歌を真剣に学ぶ。
2020年に結成した「Suzumushi」では、2021年末に初のワンマンライブを成功させ3rdアルバム「サワーキャンディ」をリリース。

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